カラーを育てるという方法

いつもPacoをご利用有難うございます(^^)☆
城東区 関目 美容院 Pacoの松岡です。

Pacoは8/16(月)〜19(木)までお休みを頂いておりました。

お休みに私は気分転換に美術館へ行ってきました。
美術館は、あべのハルカスで開催されている、『ルネ、ルノワール、ピカソ、シャガール』が9月まで展示されているのを観に。
”ルネ”、”ルノワール”、”ピカソ”、”シャガール”・・・みなさんは、全員のフルネームや代表作品や、通り名など、ご存知でしょうか?

私・・・分かりません(笑)
芸術や絵画は正直全っ然詳しくないのですが(笑)、美容師になった時から先輩方には「美術館やアートなどは観に行った方が良い」と諭されてきました。

そういうものに行っているうちに、自分の好きなテイストが出てきて、自分で足を運んでたまに観に行く様になりました。
(これで美容師の仕事に繋がるような感性がついたのかどうかは全く分かりませんが・・・。いえ、絶対、肥やしになっているはずです、有名美術の諸々には恐れ多いですが、美容師としての肥やしになってもらいます!!笑)

こういう場所は基本的に展示物に接触禁止、会話も基本禁止になるのでコロナ禍でも一人や少人数で行く分には良いのかな、と思います。
(開催側も対策してくれていますしね★)

さて長くなりましたが、本題の『カラーを育てる』という事に関してです。
4月にアップしたブログ内容でもチラっと触れたワードなのですが、

ヘアカラーをされた事のある方は皆さんご経験があることだと思うのですが、カラーは永久的に色付いたままでいる訳ではありません。
毎日のシャンプーで色落ちしていきますし、紫外線などによっても変色します。
(日焼けもします。)

そして、髪にダメージがあると色の落ちて行くスピードも、ダメージの少ない髪に比べると早くなりますし、髪質によって抜けやすい毛もあります。
そのスピードを弱めるご提案が『カラーを育てる』という事に繋がります。

また、ブリーチなどを重ねるカラーについても、一気にしてしまうのではなく、ダメージケアとして『育てながら』色を足して行くご提案をしています。

正直、少しマメさと根気(期間)がいる事にはなりますが、私が担当させて頂いている多くのお客様はこの提案に乗ってくださっています☆
ぜひ、試してみてほしいです。

あまり大きなことを言うつもりはありませんが、一度、カラーをはじめると、途中でカラーをやめることって、なかなかできませんよね?
一度染めた部分をカットしながら、伸びてくる部分をそのまま残して、はじめてカラーをやめれるかもしれませんが、マメにカットをしたり整えたりするとなると、途中でカラーをやめると、色合いが整わないスタイルになってしまいますよね。
そうならないためにも、丁寧にカラーを育てるのがいいのかな?と思うんですね。

ですので、ご興味ある方は続きをぜひ読んでいただければと思います(^-^)

まず前提として、前述したように、カラーは日々落ちていきます。
Pacoではお客様がご来店時にオーダーされたカラーに、より近くなるように髪質を見極め、薬を調合して施術をしています。

私はその時にざっくり分けると、2パターンご提案します。
特に何度かヘアカラーのご経験ある方には、過去のカラーの落ち具合をカウンセリング時にお聞きし、色落ちが速いかどうかなどを先にお伺いします。
または何度か、もしくは何度もPacoにご来店頂いているお客様は、ご来店の頻度や髪質、使っているシャンプーなどによってある程度こちらでも判断できます。

パターン①
オーダー通りの色と明るさを目指してカラーする。

パターン②
オーダーのカラーよりも色や明るさをやや濃いめに入れ、色落ちしてきた時に最初にオーダーしてもらった色になるようにする。

ーーーといった2パターンです。
もちろんカラーによっては出来ない事もありますので、カウンセリング時にそちらも判断して決めさせて頂きます。

ーーーと、ここまではまだ『育てる』という段階ではありません。
あくまでもその日のご来店時に出来る、色落ち回避です。

そして『カラーを育てる』という事ですが、こちらのお客様のカラーが分かりやすいので例に挙げてみます。

まずこの方は下(中側)半分をインナーカラーでブリーチをしてから、カラートリートメントで赤い色を入れています↓

カラーを育てるという方法 その1

左の画像が、前回赤色を入れて3週間後の色が抜けた状態です。
そして真ん中の画像が、左の画像の状態に色を入れた画像です。
さらに右の画像が、真ん中のカラーが色落ちして3週間後にまた赤色を入れた状態です。
分かりますでしょうか?
真ん中の画像よりも右の画像の状態の方が色が濃い感じが。

特にブリーチした髪はブリーチしていない髪よりも色落ちのスピードが速いです。
お客様がしたい色味にもよりますが、赤やオレンジなどはある程度、元のメラニンが残っていても色を綺麗に入れることが出来ます。

が、その他の色味(特に寒色系カラー)は、メラニンをしっかりブリーチで抜いてしまわないと希望のカラーが出来ない事も多いです。
他店ではその日に一気に2〜3度ブリーチするお店もありますが(Pacoも場合によってはする時もあります)、私はあまりオススメしません。
ダメージが大きい割に色落ちもより速くなる可能性が大きいからです。
ダメージもあり、色落ちも速く料金も高くなる…あまりメリットを感じられません。
ですので、この様に『育てる』という提案に至りました。

1度ブリーチをして濃いめに色を入れる。

3〜4週間後にまたブリーチをして色を濃いめにいれる。

大体のカラーですと、この様に2度に分けて施術するだけでブリーチの土台は出来上がりますので、毛先をあまりにバッサリ切らない状態であればこれ以上毛先をブリーチする必要はないかと思います。
(寒色系から暖色系、または暖色系から寒色系に、とガラっと色味を帰る場合は除く。)
あとは根元のブリーチだけに留めれますので、ダメージ具合も最小限に出来ます。
(毎度ブリーチをしなくても大丈夫★)

ブリーチ無しの上のカラー(インナーカラーの上半分)も同じです。↓

カラーを育てるという方法 その2

こちらはブリーチ無しで普通のカラー剤(アルカリ性のカラー剤)で赤色を入れています。
こちらもだんだんと色が濃くなっているのが分かるでしょうか。
ーーーーーー

この2例のように、カラーを100%入れたとして、次のカラーまで2〜3ヶ月以上期間を開けてしまうと、カラーの色味はほぼ0%くらいに色抜けしてしまい、明るさだけが残ります。
(普通のアルカリ性カラーはキューティクルを開き、髪のメラニンに反応させますので、色味が抜けても明るさは元には戻りません。)
その色味が7〜8割残っている状態(3週間〜4週間以内)でまた同じカラーをすることをオススメしています。

特に、このような深みを求める暖色系カラーにはオススメです。
子供にひとつづつ言葉を教えるように、髪にも少しづつ色味を覚えさせていきます。
そうする事により、色落ちのスピードもだんだんと弱まっていき、だんだんとカラーの色味を長く楽しめる事に繋がっていきます。
そして、何より、皆様とカラーを育てるということにテンションが上がると言いますか、嬉しく感じます(^^)
カラーもそうですし、そういう感覚であったり、一つずつみなさんと共有しながら取り組むということが、髪を綺麗にし続ける上で最も重要なことなのかなと思います。

何か気になることや疑問などがありましたら、お気軽にご相談くださいね☆

※カラーの色味を寒色系も暖色系も毎度違うカラーを楽しみたい方には向いていません。
ちなみに私、松岡はコロコロとカラーを変えるタイプなので、色落ち大歓迎です!(笑)
むしろ抜けるからこそ次に何色を入れようか、と考えています(^^)v

あくまでもカラーを長く保たせたい方や、色に深みを出したい方へのご提案です。
メリットとデメリットもカウンセリング時にお伝えしますので、お気軽にご相談ください☆

2022年10月21日美容全般インナーカラー,カラー,ブリーチ

Posted by Hair's factory Paco